入塾年齢:14歳
進学先:大手前大学 総合文化学部
現在の所属:株式会社ぱぴりお Papilio English Academy 神戸校 マーケティング
1. 不登校し、ダルボイ・アカデミーに入塾するまでの様子は?
A. 不登校をし始めたのはいつですか?
小学校5、6年生の頃から学校の先生との関係が上手くいかず行きずらさは感じていましたが、何とか小学校の間は通いました。中学校に入学してすぐ、1週間ほど通って急に朝起きられなくなり学校に行けなくなりました。今思い返すと、中学校に上がってから特に周りの同級生の人間関係の希薄さや裏表の激しさが増し、昨日まで親しくしていた友達も急によそよそしくなったりと、何を信じてよいのか分からなくなって、学校自体に拒否感を覚えたことが大きかったと思います。
B. 自宅に引きこもったことはありますか?
中1の4月から翌年3月頃まで、約1年ほど引き込もっていました。
C. 不登校し始めたとき、どのような気持ちでどのような生活を送っていましたか?
始めは、学校に行けていないのですが学校に行けていない自分が認められないため、家にいても頭は学校にいるような気持ちで、時計を見て学校ではこの時間だな等考えていました。そのため不登校し始めて2週間ほどは前日に学校に行く準備はするのですが、朝起きられず、また次の日の準備をする事を繰り返していました。
3週間目になると徐々に学校から心が離れ始め、1日中家に引きこもってゲームやテレビ、インターネットをして過ごし、自分の現状を見ないようにしていました。
姉が二人とも先に不登校していたため、不登校についてはなんとなく認識していましたが、いざ自分が不登校すると、学校に行けないのは自分が弱いからだとずっと思い、自分を責めていました。
D. そのときの家族の反応はどうでしたか?
姉が先にダルボイにお世話になっていたので、親から「学校に行きなさい」と言われたことはありませんでした。ただ親もどうにかしないといけないと思っていたのか、ダルボイのヒューマニティーセミナーに誘ってくれたりしていましたが、人に顔を合わせるのが嫌で断っていました。祖父とも一緒に暮らしており、祖父も特に何も言いませんでしたが、心配をかけていたと思います。
E. そのとき特につらかったことは?
ゲームなど何かをしている時はいいのですが、何もしていない時にふと学校に行けず引きこもっている自分を見て、この先どうなるのか直視することが辛かったです。また、特に祖父に心配をかけている事もしんどかったです。
F. そのとき、今から思えば、びっくりすることは?
1日中、ほぼ家から出ることなく家で過ごしていたことです。今は少しも外に出ないという事は考えられないですが、当時は外に出て、同級生でなくとも学生や通りがかりの人を見ただけで、自分がどう見えてどう思われているかという人の目がとても気になって、外に出たりすることができませんでした。
G. 何か心の支えになることはありましたか?
特にありませんでした。
2. ダルボイ・アカデミーを選んだ理由
姉が元々お世話になっており、不登校する前からセミナーやイベントなどにも参加させていただいていました。引きこもってから1年ほど経った時に、ふとダルボイのヒューマニティーセミナーに行ってみようと思い参加しました。その際に、大越先生はじめスタッフの方や塾生に、暖かく迎え入れていただいてとても安心感を感じることができ、ここしかないと思いダルボイに通おうと思いました。
3. 元気になったきっかけ
きっかけは主に二つあります。
一つ目は、当時尾道校にあった軟式野球部に入れていただいた事です。野球部の練習で心身共に鍛えることはもちろん、野球を通して不登校のイメージを変えるという部のコンセプトや、全寮制の「文学の館」で同じ不登校生の仲間たちや大越先生と時間を共にする中で、より深く自分の不登校の事について考えることができました。
もう一つは、2016年に尾道で行われた長期合宿へ、塾生兼アシスタントとして参加させていただいた事です。それまで自分は、大越先生が「赤飯もの」と言われている不登校生の体質が、自分にもあるのかどうか今一つ自信が持てず、元気になりきれていない部分がありました。しかしその長期合宿で半分アシスタントとしてサポート側で参加させていただく中で、今まで自分だけのためではどうしてもモチベーションが湧かなかったのが、後輩のためであったり、合宿を成功させるためにはどうしたら良いかと考えていると、活き活きと動けている自分がいる事に気づきました。そこから自分にも自信が持てるようになり、さらに元気を回復することができました。
4. 今の自分と昔の自分、一番変わったところは何ですか?
元気がない以前は自然に笑ったり人と話す事が苦手でしたが、ダルボイで同年代の仲間と関わり人間関係を築いていく中で、自然と感情が出せるようになったり、会話をする事が出来るようになったことだと思います。
5. 今の不登校生へ(参考にしてください、マイエピソード)
私は約7年間ダルボイにお世話になりましたが、その間将来に対する漠然とした不安もある中、仲間と一緒に色々な事を経験して一つずつ成功体験を積ませていただき、時には受け止めていただくことで自信回復し、時間はかかりましたが元気になることができました。今は回り道のように見えても、とにかく仲間の輪の中で癒し、遊び、学ぶ事が、結果として将来元気に生きていく上での近道になると思います。