入塾年齢:17歳
進学先:セントマーチンズ大学 社会学部(米国滞在歴5年)
現在の所属:NPO法人ダルボイ・アカデミー 代表理事
1. 不登校し、ダルボイ・アカデミーに入塾するまでの様子は?
A. 不登校をし始めたのはいつですか?
高校2年生の11月頃です。少しずつ休みがちになり、完全に行けなくなりました。
B. 自宅に引きこもったことはありますか?
引きこもってはいませんでしたが、ずっと家にいるのはしんどく、ただ人目も気になったので深夜に外に出ていました。半年程その状態が続きました。
C. 不登校し始めたとき、どのような気持ちでどのような生活を送っていましたか?
最初は偏頭痛がしてしんどく、休みがちになり、部活だけ行ったりもしていましたが、どんどん偏頭痛がきつくなり、全く行けなくなりました。
全く学校に行けなくなったことで自信喪失し、現状に絶望していました。自分は何のために生きているのかを考えていました。また、父と母も仲が悪く、自分が不登校したことで余計に喧嘩の原因を増やしたと思い、自分のせいで親に申し訳ないと罪悪感を感じていました。
D. そのときの家族の反応はどうでしたか?
母親は、なぜ息子が学校に行けないのかわからず、ヒステリックを起こしたり、パニックになって、とにかく学校に戻るように話していましたが、全く効果がなく諦めるようになっていました。父親は、最初は戻そうとしていましたが無理だとわかると諦めていました。
E. そのとき特につらかったことは?
親の期待を裏切ったという罪悪感があり、申し訳なく思っていて、家で母のため息などをよく聞いてしんどくなっていました。また周りになぜ勉強するかや、何のために生きているかなどを相談しても、答えが出ず、本音で本気で考えてぶつかってくれる人はいないと思い、人間不信になり、余計に悩んでいました。
F. そのとき、今から思えば、びっくりすることは?
家にずっとはいられず、外に出ていましたが、人目が気になって、昼に出歩けなかったため、深夜によく徘徊していました。
G. 何か心の支えになることはありましたか?
塾に出会うまでは特にありません。
2. ダルボイ・アカデミーを選んだ理由
入塾面談で塾長に出会ったときに、会った瞬間にとてもホッとし、心が落ち着いたからです。なぜ勉強するか、なぜ生きるかを考えるための塾だからと言っていただき、今の自分を受け止めていただいたように感じました。
3. 元気になったきっかけ
入塾面談で大越塾長から北海道で釣り合宿をするけど行ってみないかと誘っていただき、行ったことが大きかったです。当時、自信喪失して現状がしんどく、生きている実感もないぐらいに気力がなくなっていましたが、釣り合宿で北海道の大自然の渓流で魚釣りに夢中になっていたら、気付いたら見える景色が色がついたように変わり、自分が生きているという実感が湧いてきました。合宿が終わったときには、達成感があり、自信を回復した気持ちになったのを覚えています。自分は人間不信が強くあったのを、塾長に出会ったことで信じられる大人に出会い、塾で過ごすうちに自信を取り戻していき、人間不信がなくなっていきました。
何のために生きているか、何のために勉強するかをずっと悩んでいたのですが、君は自分の為なら動けないが、他人の為なら頑張れていると言っていただいたとき、自分の中でとてもしっくりきて納得できたことも大きかったです。周りの役に立つことが嬉しいし、もっと役に立ちたいと思う自分がいました。
4. 今の自分と昔の自分、一番変わったところは何ですか?
口癖が、しんどい、めんどくさいで、口を開けばその言葉ばかり繰り返していました。また何をしても楽しいと感じず、全てのことに億劫で気力が一切ない状態でしたが、気力が湧き、自分から周りの役に立ちたいと思えるようになったことです。
5. 今の不登校生へ(参考にしてください、マイエピソード)
不登校した自分が悪い、親に申し訳ない、ダメな奴だと強く思っていて、学校に行けず、立ち止まったことに強く劣等感を感じていましたが、今になって考えると、むしろ立ち止まれて良かったし、それで今があると本当に思うようになりました。
今は自分がダメだと思うかもしれないですが、全く心配なく、むしろ自分が必ず必要とされる場所があるから、立ち止まってもいいんだと思うようにして、自分を責めないであげてください。